投資の神様バフェット流「株式投資」 初心忘るべからず!

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ウォーレン・バフェットを投資の神様と呼ぶ方は多いと思います。

 

バフェットの運用術がいかに凄いかと言うと、バークシャー・ハサウェイの経営権を握ってから

約50年間に、S&P 500の上昇率が約14,000%(140倍)だったのに対し、

バークシャー・ハサウェイの株価は約200万%(20,000倍)という桁外れの上昇をみせた事

にあります。

 

運用成績は、複利で約21%のリターンを約50年間に渡って出していることになるんだそうです。

オマハの賢者」と称えられるバフェットの生活は、基本的にお金を使わず、31,500ドルで

購入したオマハの郊外の住宅に今でも住んでいるそうです。

何とも質素な生活が想像できますよね。

 

バフェットは、バークシャー・ハサウェイから「報酬」として、年間10万ドルを受け取り、

そのお金で生活しているというのですから、お金に対する考え方についてとても勉強になります。

またバフェットは資産の85%に当たる約374億ドルを寄付すると発表しています。

これはアメリカ史上最大の金額なんだそうです。

 

バフェットの投資に対する考え方には、たくさんの著書が出ていますので、

まだ読んだことがなくて、これから投資を始めようとする方は、

是非ご一読してみることをお勧めします。

 

ただし、昨今のバフェットの投資運用成績には陰りが出てきたという方もおりますので、

自分流の投資スタイルの確立の為に勉強は常にしていかないといけないですよね。

 

では、著書の中ら印象的であったポイントを記載してみますね。

 

■マイルール① 自分のわからない物には手を出さない

 

自分にとってよくわかる事業を行っている会社に投資をするということですね。

良いと思える事業、企業のありとあらゆる情報を集めるのだそうです。

私たちの得られる範囲の情報とは量も質も圧倒的に異なるでしょうから、

置き換えて心構えとして考えましょう。 

実際の銘柄はアメリカン・エキスプレスやコカ・コーラワシントン・ポスト、ディズニー等、

であって企業複合体のような事業の方向性が多岐にわたるものではないようです。

 

「その会社の事を小学生にも分かるように90秒以内で説明せよ、できなければ買うな」と、

示唆に富む発言を残しています。

 

企業の「株価」と「価値」は違うものである。企業の価値とはすぐ変わるものではなく

深いとこにあり、株価は、あくまでも市場が決めた「投票」による値でしかなく、

価値に対して高くなりすぎたり安くなりすぎたりします。

しかし、長期的に見れば株価は企業の価値に近づいてくるので、市場が過度に売って安くなった

タイミングで買いを入れていけば良いというものです。

 言われると簡単な気もしますが、個人投資家の情報量では、企業の価値を見極めると言う事が

難しいですよね。

 

マイルール② 強固なビジネスモデルであるか

 

いくら優秀な経営者でも、先のないビジネスであったり競合他社の多いなかでの不利な立場から

であったら、そこから会社を発展させる事は非常に難しいと言う事です。

バフェット氏は当時斜陽産業であったバークシャーハサウェイ社の買収や、格安航空会社が台頭

してくる中でのUSエアウェイズの再建失敗でも身を持って体験しています。

 

 バフェット氏は、優秀な経営者がいるかどうかを1つの重要な判断材料にしていますが、

その一方で愚かな経営者に変わっても潰れないくらい確固としたビジネスモデルのある会社を

理想としています。

 

特に有名な保有株としまして、コカ・コーラ社があります。

 

誰が経営者になろうと、街のコカ・コーラを誰も飲まなくなる日はないであろうと

考えられるため、ビジネスモデルとして破綻を来たさない事が予想されるとうことです。

 これはバフェットが「ブランド力」を重要視している事の裏付けでもありますね。

 

■マイルール③ 市場心理に惑わされない

 

市場が強気、楽観視している時にはバブルの状態、割高な銘柄も多いですが、

金融危機等による市場全体の暴落や、スキャンダル等による個別銘柄の暴落時、

市場が恐れて手を出せない時は、割安になっている銘柄が多くなりますよね。

そんな時に大丈夫だと判断できる会社であれば、大量保有に踏み切るのがバフェット流です。

 

アメリカン・エキスプレスが詐欺の被害にあって株が売り叩かれて暴落した時、

バフェット氏はそれでも街の人々はアメリカン・エキスプレスのカードを使っていて、

ブランドは揺るがない事を判断しました。

 

そして当時の全資産の4分の3にあたる株式を売却して現金化し、その資金で

アメリカン・エキスプレスの株を購入しました。

約50年後、株価は何倍にもなっており、今でもアメリカン・エキスプレスの株を保有

続けているんだそうです。

 

 ■マイルール④素晴らしい会社の株を割安の価格で買う 

 

バフェットはもともと成長企業を探す事よりも割安銘柄を探す事に重きを置いていました。

しかし、バークシャーハサウェイの失敗、相棒となるマンガー氏の教えなどにより、

成長企業を探す事の重要性を身につけます。

成長企業を探し、市場価格が割安になったと判断されるときに買うという事ですね。 

 

そのタイミングとは、相場が暴落する時です。

相場が暴落すると多くの人はパニックにおちいります。

その恐怖感で、とても株を買う気にはなれません。

しかしバフェットは、ブラックマンデーのような大暴落を「絶好の買いのチャンス」と

見なしています。

相場が大きく下がるときは、ほとんどすべての株価がつられて下がります。

しかし、優れた会社にとっては、株価の下落は一時的なもので、業績とは関係ありません。

そのうちに元の水準に戻るはずなので、絶好の買い時になるわけです。

 

景気が悪くなったときも、優れた会社にとってはやはり買い時です。

ただし、不景気が続くと業績が悪くなったり倒産したりする会社が増えますし、

回復するにしろ数年という時間がかかるため、会社にどれだけ体力があるかを

見きわめることが大切です。

 

2つめのタイミングは、その会社の特殊な事情によって株価が下がったときです。

たとえば、大規模なプロジェクトが失敗したり、商品に不具合が見つかったりすると、

どんなに素晴らしい会社でも株価は下がります。

こういった会社のピンチも、投資家にとってはチャンスにつながります。

 

株価が下がった原因がその会社の不正行為や致命的な理由による場合は別ですが、

たまたま運に恵まれずに株価が下がったのなら、やがて株価は元の水準に戻るものです。

バフェットが積極的に株を買うのは、この2つのタイミングのいずれかにあてはまるときです。

素晴らしい投資の機会というのは、素晴らしい会社の株価が不当に低く評価されているときに

訪れるのです。

 

■マイルール⑤株を買う時は、一生持つつもりで選ぶ

 

バフェット氏は、会社を選ぶときはその会社のオーナーになるつもりで選べと言っています。

1つの銘柄の最も良い保有期間は「永久」と言っているんですね。

実際に氏の永久保有銘柄としてコカ・コーラ、シーズキャンディ、アメリカン・エキスプレス等

があります。

一生持っていてもいい、その会社で働いてもいいというくらいの銘柄を選べ、という事です。

そして、そういった会社の株を割安になったタイミングの値段で買う事が重要です。

 

 まとめ

 

今回は主にバフェットの投資術についてまとめました。

バフェットはその人間性も素晴らしく、多くのファンがいるのにも納得できます。

バフェットの投資方法は王道の長期投資です。

長期投資を目指す初心者は、まず根底として学んでおいた方がいいと思います。

 

 私ははじめ、バフェット流投資術を学んで実践してきましたが、次第に、適当に銘柄を選んで

売買をするようになってきて、多くの株の損切により運用成績があまりよくありませんでした。

しかし投資初期に買った、バフェットの考え方による株については安定的な成績を残しており、

短期売買による損失を補填する事になっていたのです。

 

サラリーマンなどの本業があるような個人投資家にとっては、適当に買った株価の目先の変動で

一喜一憂するよりも、バフェットのように長期に、優良な会社の株を、市場が割安になったときに

買う方が、本業に与える影響を最小限にしつつ、条件にはまる機会を待つことができるという

個人投資家のメリットを発揮できるため、向いていると改めて思いました。