青色申告をより楽に~3つの選択肢~
確定申告も15日を持って終了し、みなさまつかの間の休息をしている頃かと思います。今日は、確定申告時を少しでも正確に、楽に進めることが出来る、個人事業の青色申告に対応している会計ソフトをまとめました。
新年度に向けて導入を検討してみてはいかがでしょうか?
簿記初心者で初めて会計ソフトを導入する際に、選ぶ基準は何でしょうか?
先ずは使いやすさが上げられますよね。
そしてコストパフォーマンスが良いことでしょうか?
申告が楽に出来ることも考慮したいですよね。そこで以下の3製品をご紹介しますね!
会計ソフト製品名 料金(税抜) / 小売価格 |
対応OS / 対応デバイス |
フリープラン:0円 ベーシックプラン:800円(月)~ |
クラウド型 パソコン・スマホなどで利用可 |
やよいの青色申告シリーズ インストール:12,000円 クラウド:8,000円(年)~ ※初年度0円 |
インストール型 Windowsパソコン用 / パソコン・スマホなどで利用可 |
freee(フリー) お試しプランあり 個人事業主:980円(月)~ |
クラウド型 パソコン・スマホなどで利用可 |
インストール型はパソコンにCD-ROMなどを入れてインストールして使います。
クラウド型はインストール不要です。ネットにログインして使います。
クラウド型は常に最新のインターフェースを備えておりますので、機能の陳腐化を避ける上では、これからの導入であれば、かえってクラウド型がおすすめです。
マネーフォワード クラウド確定申告は、クラウド型会計ソフトですがシンプルな画面と操作感を併せ持っている優れものです。 個人事業主用のマネーフォワード クラウド確定申告は、白色申告・青色申告の両方に対応しており、設定の変更で簡単に切り替えることができます。
フリープランもありますが、年間の仕訳件数が50件までとなっています。
個人事業主でこれに該当する方は、 副業的に事業を運営している場合などで、個人事業の年間所得がそこまで多くないという方がほとんどだと思われます。
最初はフリープランを導入して、使いやすいと思った方は、ベーシックプランへの切り替えを検討できます。
特徴としては、5Stepで申告書類の作成ができます。
1.必要な資料を集めましょう
まずは、確定申告に必要な書類を集めましょう。
必要な書類をすべて集めてから入力を行うと、申告作業がスムーズに進みます。
2.設定の再確認をしましょう
必要な資料が集まったら、念のために設定等の再確認を行います。
3.収入と支出を入力していきましょう
仕訳入力の前に、開始残高が入力されているかを確認してください。
開始残高の入力は、青色申告65万円控除の方のみ必須ですが、その他の方も入力していた方が帳簿の確認がやりやすくなります。
4.期末処理(最終チェック)をしましょう
入力が終わったら、最終チェックをしましょう。
5.申告書を作成しましょう
決算書の確認が完了したら、あとは確定申告書を作成するだけです。
確定申告書の各項目にはそれぞれ記載例がついていますので、迷った時は記載例をみながら入力してください。
このソフトでは、簿記の初心者でも簡単に青色申告の帳簿づけができます。
複式簿記の知識がある方には「詳細モード」が用意されています。
これを使えば、そのまま複式簿記のスタイルでも帳簿づけが可能です。
確定申告書類を作るには、ソフト内の「カンタン確定申告ガイド」を利用しましょう。
このガイドにしたがって進めば、初めての方でも確定申告書類を作ることができます。
実際に利用しているユーザーの評判も良く、最もおすすめできるソフトです。
2. やよいの青色申告
弥生と言えば存知の方も多いと思います。
そうですね、インストール型のソフト販売大手です。実はやよいの青色申告クラウド型はクラウドソフトとしては後発組なのですが、インストール型で培ったノウハウがいっぱい詰まっていてとても充実した作りになっています。
今ではシェアを伸ばし続けている人気のクラウド型会計ソフトです。
特徴は、シンプルな操作画面で、直感的に分かりやすい設計になっていることです。
この様な特徴はインストール型でインターフェイスを磨き続けた賜物と思います。そして会計初心者でも扱いやすい会計ソフトなのです。
現金取引など、手入力が必要なものは「かんたん取引入力」で帳簿づけし、預金取引については「スマート取引取込」で取引データを自動取得することも可能です。
選ばれ続ける会計ソフト連続20年売上実績No.1は伊達ではありませんよね。
3. freee(フリー)
freeeと言えば、国内のクラウド会計ソフトで先駆けです。
料金設定(名前とはウラハラにフリー/無料ではないです!)と使い勝手ではマネーフォワードとやよいと比べて洗練されている感じではありません(ひとそれぞれの好みです)が、1カ月無料でほとんどの機能が使えるので、他の会計ソフトと比較検討する価値があります。
クラウド型会計ソフトの草分け的存在でクラウド型会計ソフトではダントツのシェアNo.1です。
元Googleの方が作ったという事で、直感的な操作感とソフトとしての完成度の高さが伺えます。
freeeも上記の2社と同じように、取引入力の画面がシンプルです。
会計初心者でも簡単に帳簿づけができると思います。
freeeにはマネーフォワードでいう「詳細モード」が用意されていないため、
複式簿記の知識があるユーザーにとっては逆に使いにくいという意見もあるようですね。簡単に越したことはないと思いますが…。
実際に帳簿づけをするようになって仕訳の仕方などをネット検索すると、
複式簿記による解説も多いので、この点は注意が必要です。
■クラウド型の導入がオススメ!
自宅や事務所にネット環境が整っていない方は、インストール型を使うのもやむを得ませんよね。
インストール型ソフトから選ぶのであれば、Windowsでは「やよいの青色申告」、Macのインストール型では「やるぞ青色申告」がおすすめです。
ネット環境がある人は、クラウド型の会計ソフトを選びましょう。
クラウド型の利点はたくさんありますが、会計ソフトの構造がシンプルで従来のソフトよりも簡単に帳簿づけができるというのが一番です。
これは会計初心者にとって大きな利点です。専門用語も少なく、ヘルプ機能やサポート機能が充実しているので、初心者にとって経理業務のハードルが低くなることは間違いないです。
そして次にクラウド型の特徴として大きいのが、様々なデバイスで操作できるということ。
パソコンだけでなくスマホ・タブレット端末などと連動させて会計処理を行えます。これは結構便利です。
出費が発生したときにリアルタイムにスマホ・タブレットから記帳できますので、会計漏れが無くなりますし、後でまとめてする労力が省かれます。
オンラインなので会計帳簿は同期し、どの端末からでも同じデータを操作できます。
さらに、銀行口座やクレジットカード情報を登録すれば取引の自動取得ができるので、会計業務の大幅な効率化も実現できます。
銀行通帳をながめながら、会計ソフトにひとつひとつの取引を打ち込んでいく必要はもはや無いわけです。
それでいて、現在ではインストール型とクラウド型の利用コストはほぼ変わりません。
インストール型はパッケージ買いが基本ですが、毎年の税制に合わせるバージョンアップにしたがってソフトを買い替える必要があります。
クラウド型は月額 or 年額制ですが、随時無料でアップデートされます。
結果的に、どちらを選択しても会計ソフトの年間コストは1万円前後が基本になります。
どうでしたか?紹介しました3製品は完成度も高く、多くの人に選ばれる商品です。
お値段も同じくらいなので、操作感やインターフェイスはそれぞれ好みに合ったものを選ぶのはいかがでしょうか?
いずれにせよ、面倒な作業を極力簡単にしてみようと思いませんか?